こんにちは。TOBBY LABOの小安です。弊社では鉄道知識を教えてもらいたいアイドルれんてつというアイドルがいます。

今回、アイドル博のお誘いをイベンターさんからいただきました。これはアイドル博の制作会社直ではなく、普段お世話になっているイベンターさんがブッキング協力で動いていたものです。

5/19

7/16(土)~7/18(月祝)の3日間のイベントだったのですが弊社のスケジュール都合上7/16(土)のみのエントリーで、イベンターさんからは7/16(土)出演確定でお願いしますと連絡が山口マネージャーへ来ていたようで、社内では日程をおさえました。

6/4

告知用のフライヤーが届いたのですが、日程等は入っておらず第三弾出演者発表のフライヤーでした。

6/6

「7/16アイドル博出演」と、ニュースページにマネージャーが記載。社内ラインで告知開始してくださいと来る。

だが、どこに7/16(土)に出演するっていうのが出ているのだ…公式WEBにも全然載ってないし、不安に駆られてマネージャーに連絡。

マネージャー曰く、

「イベンターさんが7/16(土)確定って言ってるから」

とのことで、それを公式が告知も出してないし、何も資料も来てないし、大丈夫なの???と聞くが、本人曰く絶対大丈夫とのことなのでそのまま告知にしぶしぶ移る。

6/16

下記のメールが主催者から届く

7月16日(土)~18日(月・祝)開催

『2022 TOKYO アイドル博LIVE!』の各グループ出演日が確定いたしましたので、

ご報告いたします。

本メールは

【7月17日(日)、18日(月・祝)の2日間】

ご出演いただくグループ様にお送りしております。

グループ様一覧をお送りいたしますので、正式名称でなかったり

表記が間違っている場合はご教授ください。

出演ステージおよびタイムテーブルにつきましても追ってご連絡いたします。

また、ご出演いただくにあたり「出演確認書」のご提出をお願いしております。

添付の出演確認書にご記入いただきまして、

記載のメールアドレスまでお戻し頂きますようお願い申し上げます。

そして社内パニック。すでに7/17はれんてつかふぇ乗務員さんのはるちゃんりおちゃんの生誕かふぇの予定が前々から入っているし、18日もブッキングを進めていたところ。

それ以外にもこの時点で「?」と思うことが多く。

WEBページがあまりにも不親切なこととか、企画ステージがなんかアイドル馬鹿にしているのかなあと思えるようなものだったりで、これはうちの子たちを大事に扱ってくれないイベントではないか???と思い、辞退の旨を連絡してもらう。

それから3日くらいして、待てど暮らせど返事が来ない。WEBにはアーティスト写真が出てしまっている。まいったなあ…と思い、小安がしびれを聞かせて電話をしてみる。電話の受け答えがひどかった件については話がそれそうなのでここには書かないとして、とりあえず担当者が不在とのことで、メールで送っている件について受理されたか確認したいとの連絡をしてあきらめる。

後は山口マネージャーにどうにかしてもらうしかないから、メールが返ってくるまで電話で連絡し続けてもらうことにした。

6/20

主催者と連絡が取れて出演辞退が受理された。

という流れになりました。

久々冷や汗かきました。

この件でマネージャーは未確定情報を先走って出すことの危険性についてくどくど言われる羽目になりました。

で、実際そのアイドル博がどうだったか、開催されて連日タイムラインをにぎやかしておりました。熱中症で救急搬送がものすごい数になったとか、楽屋がひどい、トイレがひどい、いろいろありましたね。

でも冷静に考えてみたら、誰でも出る野外フェスなんてものはあり得ないんだな。ということでした。

夜飲みながらですが、小安と山口マネとふじた(小安の夫)で、アイドルを100組呼んだとらまず楽屋の確保が体育館並みのサイズが必要だよなあ~という話で盛り上がる。1組平均4名だとして400名の演者さんを収容できるスペース。※タイムテーブルの組み方によっては常時150人程度のキャパがあれば大丈夫かもしれない。

空調が効いていて、ヘアアイロンなどの利用のための電源が確保されている、という条件になってくると、楽屋だけで結構な規模になる。

では、何もないところにステージを設営して、15組のアイドルをブッキングしてアイドル博と同じ場所に野外フェスを作ろうと思った場合、

場所代、ステージ設営、音響、舞台関連スタッフ、イベントスタッフ、楽屋設営、電源、制作費、宣伝広告費などをひっくるめて最低でも1000万円はかかるのではないかとの雑な試算。

では15組のアイドルがそれぞれ50人集客したとして、750名、チケット代が8000円だったとしてもやっぱり足らない。そうなると出演組数を20組に増やして持ち時間を減らす、それでも足りない。

なのでステージを1個増やそうとすると、結局音が干渉するので広い敷地を借りなくてはいけない上にステージ設営と音響と舞台関連スタッフ費用が2倍になる。

そう考えたら、誰でも出れる野外フェスや大きな会場のイベントなんてありえないんだろうな…と思う。

大きなイベントのチャレンジ枠みたいなのがあって、まだあまり知られていないアーティストさんでも出れる時間みたいなのがあったりしますが、それって結局動員ができる大物たちの力によって余力があるから作れる枠なんだろうなあと思いました。

また、そういった枠があることによって、文化がまた続くというか。決して排他的になってはいけないものだし。いいものはいいし。なんかうまく言えないけど。その枠に出れた人達はこれから売れて、その恩返しとして売れてそのフェスにでて、チケットたくさん売って、チャレンジ枠をこさえていくわけだな…。

とかいろいろ考えてしまいました。

だから、大きいステージに立つということは簡単なことではないし、そこに立つということも大きな責任が伴うのだと思います。いろいろな人の力によってそこに立てるのだろうなって。

ただ、アイドル業界はそのチャレンジ枠をファンのお金で買うような世界でもあるけど。

※この言い方は語弊があるかもしれないけど、これも書くと長くなるので次回にでも。

つまりは、集客が見込めないイベントだったらそんなにお金かけられないからそれなりにしかできないって話ですよな。

でも、アイドル博は夢を少し見させてくれるたからそれはそれでよかったのではないかと思います。野外ステージでライブ、とかやっぱりいいですよね。あこがれる。いずれ野外ライブイベント制作ができたらいいですけどね。れんてつが売れて売れてしょうがないってなったらやりたい!

おまけ

れんてつは結局7/16(土)は急遽主催ライブを行いました。そのフライヤー、背景がお台場になっているんだよ。なんだかんだで結構プリプリしてた小安でした。