こんにちは。株式会社TOBBY LABOの小安です。
2020.3.15に、弊社のコンテンツれんてつを長く支えてくれていた集電器ななつ星がラストランを迎えました。ななつ星が退職する理由は「子宮頸がんの治療」。

そもそもこの上記の一文、弊社のブログを始めて読んでくださった方には「??」となると思うのですが、れんてつとは鉄道知識をおしえてもらいたいアイドルというもので、架空の鉄道会社、連結鉄道株式会社の新入社員というコンセプトのアイドルです。
苗字が鉄道用語(初期は主に部品など)、名は特急の愛称で主に所属アイドルやアーティストは芸名ができています。

2015年から2020年、まるまる5年も支えてくれたのが集電器ななつ星です。
彼女は小安の年齢1個下で、二児の母。歌が大好きで、ビブラートを使うのがうまいです。彼女は個人で活動してきた期間が長く、れんてつに来てくれた時にはすでに固定のお客様がたくさんいる状態でした。

そのななつ星にあやかりながられんてつというコンテンツはどうにかなりたっていたわけです。

色々ありました…。元旦那さんが結構長いこと仕事をしていなくて、家計を一人でどうにかしていた彼女なのですが、ついにやっと離婚への踏ん切りがついた時、元旦那さんがななつ星に「離婚するなら100万円くれ」って言ってきた事件。私のところにななつ星から相談があり、頭を悩ませました。悩ませた挙句、旦那さんに会社に来てもらうことにしてどうにかして「ななつ星も私もそれは無理!」と断った思い出があります。

今の旦那様はきちっと働いている人です。
当たり前のことをきちんとやっている人っていうのは本当に素晴らしいな、と思わせてくれた案件です。

それから数カ月後、今の旦那様と入籍してあっという間に妊娠。それが年末の出来事でした。年明けてから3月にワンマンライブがあったのに…!あったのに…!まさかの、妊娠!!大変おめでたい事なので、ここは当たり前ですが出産を優先してもらうことにしまして、ワンマンはキャンセルになったわけです。

妊娠発覚後、産休宣言をしたのですが、しかも大晦日で、弊社では年越し営業をする日で、私と点呼ミュースカイちゃん2人で記者会見ごっこを行った記憶があります。せっかくだからわははって笑ってもらいたかったんでしょうね。

思い出話は出せばキリがないので、この辺にしておくとして。

長く所属してくれてた方が辞める、というのは会社にとって大変大きなダメージがあります。金銭面というより、イメージに影響します。
弊社に恨みを持っている方がいればおそらくこの機会にたたきに来るでしょう。辞めたのは絶対会社がブラックだからだ、という理論展開をしてくることでしょう。
しかしながら、たたいても特に埃が出ないように日々日々真面目にやっています。そう。そこだけは自慢できます。
世の中のアイドルなどの運営さんでたたかれている原因第一位は「お金」だと思っています。その次くらいに「セクハラ」があるのではと思っています。※きちんとアンケートをとったわけではないのでけして正しい統計結果ではないですのでご了承ください。
それくらいお金と性という物にだらしない業界かもしれないです。もちろんきちんとしているところがほとんどかと信じたいですが、まだまだ私達アンダーグラウンドなところなので、周りではよく起こる事件はしょうもないものが多いです。

後は、辞める人と弊社がどういうかかわりをしていたか、というのでずいぶん変わってくると思います。今回ななつ星さんが偉いなと思ったのは、最後の最後まで、弊社の悪口や小安の問題点などを一切出さなかったことです。大人だなあ…。少なからず絶対何かしらあるのに、きちんときれいに幕が引ける人でした。そりゃー色々あったよ5年の付き合いだから。すっごい怒ったこともあるし、すっごい文句言われたこともあるし。でもやっぱり信頼しているので仲直りするという繰り返しを積み重ねてきた気がします。
しかもななつ星さんはすごく会社がピンチになった時に、一心不乱に頑張ってくれるスーパーウーマンでした。
2018年度は本当にしんどくて経理の資料を見ても悲惨さが伝わってくるのですが、アイドル部門は完全に空振り三振状態だったんですが、最後に食らった大打撃が、CDを2000枚作って流通して200枚しか売れなかったのに加え、発売して1ヶ月しか経ってないのにアイドル全員が「私達全員来月で辞めます」とかって高らかに宣言されたという恐ろしい事態に見舞われました。

彼女たちも当時言い分は色々あったと思うのですが、いや、これほんと仕事としてやってるんだから。本人たちいなくなったらCDのジャケットに顔入ってるし声も入ってるし、売れなくなっちゃうじゃん…!と怒り狂った思い出があります。小安は多分将来死ぬとき、死因は「憤死」だと思います。それくらいよくカッカカッカ怒ってるなあって自分でも改めて思いました。

そんな失意のどん底にいたとき出産したてのななつ星さんから連絡が来て、とっても心配してくれたのを覚えてます。そして彼女自身の産休復活ライブを行ってそれで赤字を補填してください、と…。かっこいいなあ…。この時点で完全に小安がななつ星のひもみたいです。いつもそうやって、ピンチの時にひと肌脱いでくれる素敵な人です。

また思い出話に話がそれてしまいましたが、
結果、ななつ星さんは、立つ鳥跡を濁さず、有終の美、とかそういう言葉がぴったりでした。なのでもともとずっとななつ星を応援してた人も今後のれんてつも応援するよといってくださったり、とても優しい世界が繰り広げられました。

そして最終日のれんてつかふぇ売り上げは過去最高を記録いたしました。ありがたや。ありがたや。

お互い年齢も近いことがあって、私もプライベートなことを相談したり、仲良くさせてもらっておりました。これからもたまにお酒でも一緒に飲めたらなあ…と思います。

全然会社の戦略的にどうのこうのの話じゃなくなっちゃったんだけど…それでは皆様よいビジネスライフをお送りくださいませ