こんにちは。TOBBY LABOの小安です。

小安、2020年8月に心身ともにボロボロになったので思い切って印刷物やWEB制作の仕事を全部やめることにしました。

ボロボロになったって言ってもいたって普通に生きてたんですが、あまり我慢強くないタイプの人間らしく「このままだと全部いやになるにちがいない」と思ったっぽいです。

いっこきっかけになったのは私の師匠ともいえる人が経営している会社を通して結構ヘビーなWEBの仕事をいただいていたのですが、それを師匠の会社の人員も落ち着いてきたので社内でできるようになったから戻していいよ、とのご連絡をいただいたことかなあと思っております。

正直つらい仕事ではありました。営業日時関係なく担当者様からお電話が鳴る仕事で、土日祝日関係なくWEBの更新依頼が来るし、しかもだいたいそういうのって「至急」だし…でもまあまあ良い金額を弊社にしてはいただいていたというのと、なんだかんだ6~7年くらい続けてきた仕事だったのであるのが当たり前だったという仕事です。

師匠の会社はいわゆるシステム屋さんなので、SEやWEBデザイナーがたくさんいる会社です。よく考えたら一流の最新のものを扱っている人たちがやった方がこの仕事も絶対もっと円滑にいくし、人もいっぱいいるから私一人で作業するリスクって考えたら絶対そっちのがいいよなあ…とか思ったり悩んだりしました。

いや、毎月20万円がなくなるのは大変だぞう、でもこの仕事がなければかなり気持ちが楽になるぞう・・・とか葛藤しました。

師匠的にはどっちなんだろう、もしかしたらそもそも取引先から「小安無理」って言われたのかとか…もやもやもやもや…

ただ、こういう機会がないと何か思い切り転換できないなと思い、すっぱり仕事は手放すことに。

そして引継ぎでひさびさ師匠の会社へ。移転してから行くのは初めてで行ってびっくり。なにこれ、ドラマに出てくるオフィスじゃん。えー

しかも師匠は急用につき、同席なく、初めてお会いするデザイナーさんとエンジニアさんと打ち合わせ。

いかにもな絵にかいたようなシステムやさんのオフィスって感じで冷や汗かいたよ…なんか場違いな感じがして逃げたくなったよ。小安が苦手なのはいかにもおしゃれなオフィスです。この人達ってここで働いているということに誇りを持っているが故に、もしかして小汚いオフィスとかで働いている人を見下していたりするのだろうか、とか、卑屈なことを考えるいやな人間なのです。小安は。

いや、入り口におしゃんな看板、ガラス張り、入り口の電話。立って作業できるスペース、多分だけどフリーアドレスな座席。ガラス張りの社長室。

うーん…TOBBY LABOはお金が潤沢に稼げるようになったときにこれにするのだろうか…。多分だけど、それよりなにより水回りの改善をするのではないだろうかって思っております。いや、規模が大きくなることがあっても多分このおばあちゃんビルで仕事したいなあって思ってます。

また話がそれましたが、結局担当の方々は印象がとても良い方たちで、円満な感じでお仕事お渡ししてまいりました。あと、私のHTMLコーディングはあまり美しくないし、力技なものも多いですし、一切注釈もなく進んでおりますが故に、多分プロの方がみたらふきだすレベルのことも含まれておりますという言い訳もつけておきましたが、心よく引き継いでくれました。

この件をきっかけにこの判断が正しかったのかどうかってずっと悩みました。実際担当の方からは「小安さん、せっかくこんな長く続けてくれたのに辞めないでください」って本当かどうかわからないけど連絡もいただいたしまあいいかなあ…

このあたりからちょっと様子がおかしくなった小安はふつうのチラシのスポットの仕事すらまともにできなくなってきます。なんでなのかって、オーダーくれた取引先とのいやな思い出が湧いて出てきて過去のフォルダーを開けたくない状態になりました。それに加えて、さっと終わる仕事だったらいいのですが、「こんな感じでとりあえず作っていただいていいですか~」と言われて作ってもだいたい修正が何回かあるのと着手してから入稿まで3週間くらいかかってしまうことが嫌で嫌でしょうがなくなってしまったんでしょうね。

嫌な思い出のうちの一つですが、前にとある会社の代表の方(私の師匠のことではない)から「訴えてやる」と電話で言われたことがあります。なんで訴えられそうになったかっていうと、チラシのオーダーが来ていたのに私がすっかり忘れていて返事も何もしていなかったからです。

いや、訴える前にほかのデザイン制作してくれるところ探せばいいじゃないっていっつも思ってました。ていうか電話してよ。そこの社長には実は相当厳しくしていただいた経験があり、それが何度も思い出してはつらい気持ちになるので、ついには動悸が出るレベルになりました。

実際個人事業主の時からよくお仕事いただいていたのでありがたかったのですが、多分若者を育ててあげようという気持ちが強すぎる人なんだろうなあって思います。だから難しめの問題を提示してくるし、少しでも礼儀が欠けてると思えばとことん怒られるし…。ありがたい反面、そこのスタッフさんたちもなぜか弊社に対して「教えてあげる」スタンスになってくるんですかねえ…うまく言えないんですが…。

あと、そこの社長多分厳しい方なので、スタッフさんがその社長から怒られるのを回避するときに下請け(=私)のせいにすることがあったのでは、と思う事件が。もちろん、そうじゃない店長さんもいらっしゃってかばってくれる方もいますが、完全に言い訳に使われたからこんなに今整合性のない気を使った説明をしなくてはいけないんだろうなあって思った事案はあります。もちろん私が全然悪くないっていうのではないのであれなんですが…。

想像力を働かせればいい方に解釈もできなくもないんですが、下請けのせいにしようとした従業員さんの前で「じゃあ小安さん訴えないといけないね」っていって目の前で電話をかけている可能性もあると思います。それを見せて「ほら、あなたがそういうこと言うと大変な目に合う人がいるからそういう言い訳はよくないんじゃない?」っていうね…。

いや、そんなおとぎ話ではないかもしれない。

とかいろいろ書いているんですが、なんていうか、年とったなあ、踏ん張れないなあ…って最近自分の弱さ衰えを感じます。

というわけでもう当分制作関連の仕事は本当に馬の合う人とだけにしようとおもってほとんどなくなりました。

そういえば老舗印刷屋の人ともコンペでもめてそれ以来だし。

もしかして…

私かなりダメな奴なんじゃ…